田沢湖放牧日記

田沢湖自然ファーム 放牧豚の挑戦

出荷間近の豚さん達とその後のクマさん達

圧巻の100キロオーバー。でもメタボじゃないよ。

 

10月に入りだいぶ冷え込む日が増えてまいりました。ここ秋田では朝晩はもうストーブをつけてる方も多いのではないでしょうか?
山も標高の高い所ではだいぶ色づき始めており、ここブナ森でもそろそろ紅葉スタートといった感じです。
手探りで始めた豚の放牧事業。その豚達ももうすぐ月齢6ヶ月。ようやく出荷の時期が近づいてまいりました。手で持ち上げられそうなくらい可愛かった豚達も、いまでは軽く100キロオーバー。大きければ大きいで可愛いのですが、あの巨体で群がって来られるとさすがに迫力があって、少し怯んでしまいます。豚はとても人懐っこく、そしていろんなものに興味を示す動物です。
柵の中に入ろうものなら、あっという間に大挙して押し寄せて来て、もみくちゃにされてしまいます。まるで自分がアイドルにでもなったのかと勘違いするくらい。
尚且つ、長靴ごしとは言え、ガブガブかじってくるその力は以外と力強く、小さかった頃とは比較にならないほど。なかなか手強い奴らなのです。

とは言え、みんな病気一つすることなく、健康に育ってくれました。一頭も欠けることなく最後まで元気に育ったのは本当に素晴らしい事だと思います。
ちなみに、ウチの牧場、最初は青々と草が生い茂っていたのに、いまではその影はまったくなく、すべて土だけになってしまっています。

これは、豚たちが草を全て食べてしまっているのですが、その時に、肥沃な土ごと食べるので、腸内環境が良くなり、病気になりにくい豚に育つのです。
これも放牧豚のいいところ。手間はかかりますが、健康で美味しい豚に育つんです。
さらに言うと、100キロオーバーと言っても、豚はけっしてデブではありません。
体脂肪率でいえば17%前後しかないのです。これは成人女性の平均よりも遥かに低い数字。メッチャ筋肉質なんです。太った人を豚とか言うのはやめましょう。

 

 

電気柵の効果は抜群です

さて、以前からこのブログやfacebookでもお伝えしておりました、ブナ森牧場名物?のクマさん達。秋は奴らも冬眠に向けて荒食いが始まり、餌を求めてあちこち移動して歩く時期。さぞかし出てくるだろうと思っていたのですが、ここ最近はまったく気配がありません。
以前は牧場の柵を壊そうとしたりと夜な夜なイタズラが絶えなかったのですが、電気柵を設置してからというもの、柵へのイタズラはまったく無くなりました。
それでも牧場の近くにはやって来ている気配はあったのですが、(糞があったり、足跡があったり、なんか壊されてたり)最近はそれもありません。
どうやら、この時期はドングリやらブナの実やら、餌が山に豊富にあるため、わざわざ豚の餌を狙わなくてもすんでいる、ということらしいです。
いずれにしても、柵へのイタズラが無くなったのは本当に大助かり。電気柵の電圧は結構なものらしく、熊は近づいただけで電気を感じて離れていくらしいです(見たわけじゃないのではっきりとは解りませんが)。
以前は柵の周りに熊の糞がゴロゴロ落ちていたのですが、電気柵を設置してからは糞もぜんぜんありません。熊も学習してるんだと思います。

さて、熊についてお伝えしていなかったエピソードが一つ。電気柵を設置する前の話ですが、我が社のスタッフが牧場に車でやってきたところ、柵の中の豚の餌箱の上に何やら黒い生き物がのっていたそうな。「はて、うちに黒豚なんていたっけ?」と近づいてみると、なんと可愛い子熊ちゃん。どうも下の写真のビールケースを柵の近くまで持ってきて、台にして中に入ったみたいです。以前のブログに書きましたが(熊がいかに知的な生き物かを思い知らされる毎日です)ほんと賢い。

すかさず「ゴルァ〜〜!!」と怒鳴ったことろ、子熊は猛ダッシュで逃げていき、反対側の柵を飛び越えて出ていったそうです。だったら初めからビールケースいらないんじゃ?・・・・。
よほどウチのスタッフが怖かったんでしょう、火事場のくそぢからってやつでしょうか。
熊みたいな人ですし・・・。
なお、先ほど豚はいろんなものに興味を示すと言いましたが、クマが逃げていった時、豚達も一斉にクマの後を追って走ってついて行ったそうです。
仲いいじゃん。見たかったなー。

そんなこんなで、小さなトラブルはいろいろありましたが、とにかく本格的な放牧事業1年目にしては大成功と言えると思います。
昨年の試験放牧と違い、山の高地での放牧はいろいろ大変なことも多かったのですが、大自然で育った豚はその分美味しい豚に育ってくれていると思います。
欧風食堂kaedeでは、すでに去年の放牧豚を使った美味しい料理を提供しておりますが、さらにさまざまな放牧豚を使った商品の展開もすすめてまいります。
そして、放牧豚の生ハムも程よく熟成してまいりました。是非お楽しみに。

 

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